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四者立会
7月中旬 平日 夜
契約から約二ヶ月。
新しい家のプランだけを考え続けた日々にも区切りを付ける 時が来た。
平日の夜、名古屋セキスイハイム岡崎支店で、四者立会と いう名前の打ち合わせを行った。
屋上に設置してあった看板を見て驚いたあのビルだ。
営業・管理・設計・施工の各担当者と施主が立会い、最終的な打ち合わせをする。
この話し合いで決まった仕様で工場に発注・指示するという大切なものだ。後戻りが出来なくなる分水嶺のようなもの。
四者立会の四という数字が誰のことなのか、私にはイマイチ分からない。
インテリアの稲垣さんは出席できないことを詫びていた。
ということはインテリアも本来は出席するものなのだろうか?
もしそうなら、営業・管理・設計・施工にインテリアと施主をカウントすると六者になってしまう。
さて、この時に初めて設計の森さんに会った。なんとなく憎めないタイプだ。
設計と一緒に図面を見直すと、いろんな確認項目が出てくる。そして、一つ一つをその場でクリアーにしていく。
工事日程に関しても話し合い、融資を含めた資金計画の確認もした。
夜の7時半から始めたが、終了した頃には日付が変わろうとしていた。
最後に、「もう変更はしません」という書面に署名・捺印して四者立会は終わり。
これで一ヶ月半後には、家の80%が一日で完成することになる。
責任の分担
ハイムが家を建てようにも、古い家を解体しなければならない。そして壊す前に引越しをしなければならない。
また基礎工事の前に、隣との間にコンクリートブロックを積まなければならない。
また、建物完成後のエクステリアの件もある。
勿論、引越し・解体・外構を全てセキスイハイムに頼むこともできる。
私の場合には、これらの作業はハイムに頼まずに、自分で用意することにした。
(実際には、四者立会の時には引越しと解体が完了していた)
このような付帯作業に関しても、四者立会の席ではハイムの仕事なのか施主が分担するのかという
役割をしっかり確認する。
こちらとしては、ハイムの基礎工事開始までに、その工事が行えるような
状況を整える責任が発生することになる。
次のページ以降で、これらの施主側で手配した内容に関して説明するが、
自分で調整するのは面倒だった。ちょっとくらい高くてもハイムに依頼する方が賢いかもしれない。
そうすればハイムが全部やってくれるし、トラブル対応もハイムが引き受けてくれる。
実際のところ一番困ったのは、このトラブル対応だった。
プラン検討期間の妥当性
西山さんに初めて会ってから、四者立会までは約3ヶ月間だった。
この短い間に、家に関して全く関心のなかった者が、新しい家の詳細を決めてしまった。
これは、どう考えたらいいのだろう。
正直なところ、もっと時間にゆとりが欲しかったというのが本音。
頭が混乱した状態で、解体の準備や、仮住まいのアパート探し、引越しなどを同時に進行する必要があった。
部屋のレイアウトまでは決まったが、そこにどんな家具を置いて、どんな生活をするのか
のイメージは描けなかった。
ご近所のKさん(白い外壁の輸入住宅)の家を訪問た時に、とても驚いたことがある。
食卓に吊り下げてある照明の位置がバッチリ決まっている。
私は、こういう位置関係が気になる。
「このテーブルと照明の位置関係って、計算したみたいにピッタリだね」と私が言うと
「新しい家の為にこのテーブルを買った。そしてこのテーブルに合うように照明の位置や、壁との距離を設計したんです」という
返事。ヒェ〜
普通の家は、どの程度まで詳細なイメージを持って設計するのだろう。
今回ハイムで作る家のダイニングは、あまり広くないことは分かっていた。
だから、今までのテーブルが使えるのか、新しいテーブルを調達する必要があるのかを事前に吟味すれば良いのだが、
そこまで調べる精神的な余裕がない。
とにかく、新しい家で従来のテーブルを使ってみる、不便ならその時に考えよう、というスタンスだ。
だから、どうもトータルコーディネートできない。
TVの位置も、今まで使っていたブラウン管TVを置くなら、ココしかないと思って位置を決める。
でも、数年後にはわが家でも壁掛TVになっているはずなのだが、そこまでイメージする気力がない。
営業の西山さんもインテリアの稲垣さんも、頑張ってやってくれた。
彼らだって、施主がイメージできないものを提案することはできない。
外構も具体的なイメージのないままに、出来た家を見ながら考えようというものだった。
収納する荷物の量も曖昧な状態で、収納スペースは適当に決めてしまった。
だから、本当は普段から家に関心があって、自分の家をイメージできる位の人がプランを考えるのが良いのだろう。
しかし、私の場合はお話した通りの状況であって、今更過去を変えることはできない。
また、こんなタイミングでなければドマーニに住むこともなかっただろう。
だから、わが家のプランは
その時に考えられる最善を選んだのだと思いたい。
後悔しても変わらないのであれば、後悔しない方が良い。
また、今からでも変えられる項目は変えればよいのだ。
このような理由から、建築途中にもハイムに対して多くのリクエストを出すことになった。
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hints
四者立会は工場への指示を最終的に決定する場だ。それまでに全ての問題を解決するようにしよう。
確かに時間が足りないことが多い。
ハイムの家作りはとても速い。トップスピードの短距離走のイメージ。
勢いがなければ越せない坂道を一気に駆け上がっている気がする。

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