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基調色・壁紙・カーテン
基調色は?
インテリアの稲垣さんとの打ち合わせで、初めに決めたのが基調色(基本となる色)だった。
ハイムのインテリアのカタログを見ると、内装の基調色には4種類あることが分かる。
濃いほうから順に「ダーク・ショコラ」「モルト・ブラウン」「ライト・ハニー」「バニラ・ホワイト」だ。
床の色を決めると、自然にドアの色も決まる。それから廻り縁と巾木を選ぶ。
まず、床を「ダーク・ショコラ」「モルト・ブラウン」「ライト・ハニー」の中から選ぶことから始める。
「一階と二階で色を変えることもできます」と稲垣さんが言うので、
一階は「モルト・ブラウン」で、二階は「ライト・ハニー」にすることにした。
何気なく決めたことだが、これが完成後にちょっとした不満に発展することになった。そのことはlivingのセッションに書こう。
(livingの「基調色の衝突:階段周辺」)
さて、床が決まると、洋室のドアは考えることもなく同じ色になる。
つまり一階のドアは「モルト・ブラウン」で、二階のドアは「ライト・ハニー」。
廻り縁は装飾的なネオ・トラッドでなく、あっさりしたナチュラル・ディーセントを選んだ。
色は一階は床と同じ「モルト・ブラウン」、二階は「ライト・ハニー」にした。
しかし最終の打ち合わせ頃に二階の廻り縁を「バニラ・ホワイト」に変更した。
理由は、展示場に行くと「バニラ・ホワイト」の廻り縁が非常に多かったからだ。何でも白い方が天井が高く感じるらしい。
巾木は考えることもなく床と同じ色にした。

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ダーク・ショコラ |
モルト・ブラウン (ミディアム) |
ライト・ハニー |
バニラ・ホワイト |
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壁紙(クロス)は?
クロスの選定は妻に完全に任せた。
稲垣さんと妻が、ぶ厚いカタログをひっくり返して、「ああでもない、こうでもない」と検討している。
部屋ごとに違うクロスを選ぶつもりだ。
壁に張るクロスを決めて、天井に張るクロスを決めるという作業を部屋ごとに繰り返す。
壁のクロスを決めた後で天井のクロスを選んでいると、
「天井にこのクロスを選ぶなら、壁のクロスはこっちに変えたい」と逆戻りをしている。
また、ある部屋のクロスを選んでいる時に、決着したはずの別の部屋のクロスを変更することもしばしば。
展示場のクロスを見渡して、またカタログを見て、決まったはずの壁紙を変更して…
だめだ。男の私にはとても付き合えないテンポだ。
つまらなそうにしている娘と展示場内を散歩する。
しばらくして戻っても、二人は同じような試行錯誤を繰り返している。
それで、また娘と散歩に出掛ける。
やがて、ある程度のメドが立ったようだ。選んだクロスの説明を私にしてくれる。
同じように見える天井のクロスも、部屋によって微妙に色を変えているらしい。しかし、私には同じ色にしか見えない。
「うん、とてもイイね」と心にもない言葉が口から出る。本心は、何でも構わないから終わりにしてほしい。
「苦労して選んでも、自分の選んだクロスを忘れてしまうお客様も少なくありません」と稲垣さん。
「なるほど」と深くうなづく私。
カーテンは?
一週経ってから、今度はカーテンの選定。カーテンの話の前に一週間前に選んだクロスの確認をする。
すると、配色が何となく気に入らないクロスが出てくる。
「こんなの選んだっけ?」と私たち。
「はい、そうです」と稲垣さん。
「ごめん、変えていい?」
「はい。もちろんです」
ということで一週間前の作業をもう一度することになる。
わずかな色の違いで悩んでいると、稲垣さんが「こんなクロスも素敵です」と全く新たなクロスを見せる。
「それもいいねぇ」と更に選択肢が増える。
こんな作業を繰り返したところで、やっと壁紙は完了。
ようやくカーテンの選定が始まる。
稲垣さんと話をしながら、好きなイメージを明確にする。
「これは、どうでしょう? それからこれと…これ」とサンプルを見せてくれる。ここから先は、また妻と稲垣さんの世界。
私と娘はハイムのモデルハウスの中でかくれんぼをする。
たっぷり遊んだあとで妻たちのところに戻ると、決まらずに困っている様子。
「これもいいけど、それもいいし… あなた、どっちがいい?」と妻からの問いかけ。
「これかな」と自分の趣味で答える。
「やっぱりそうよね。でもこれってちょっと高いのよ」と妻。
「高いっていくらくらいなの?」と平静を装い稲垣さんに聞く。
「提案をまとめて、次回までに見積もりも作っておきます」と稲垣さん。
「でも、カーテンをこれにすると、壁紙を変えたいわ」と妻。
カーテンのカタログが再度テーブルの上に現れる。
そして、カーテン本体とレース・カーテンと壁紙の間の三角関係の果てしない調整が始まる。
「かくれんぼ、もう一度するぞ」と私。状況を理解せずに喜ぶ娘。
更に一週間後、見積を見ながら考える。 二階のリビング空間はトータルコーディネートが大切だから
稲垣さんの案を全面採用することにした。
一階の各部屋に関しては、実際の部屋に入ってみないとイメージが湧かないので、完成後に自分たちで調達する
ことにした。この時点では、どこで買うかは、まだ決めていない。
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