どんな家にも必ずトラブルがある。
もしトラブルが無いと思っているなら、
発見できていないだけかもしれません。
さあ、トラブルよ 来い!
その他修理(1年以内)
こんなことがあった・・・
トラブル
入居1年以内の大きなトラブルは、既に書いた「タイルの割れ」、「フローリングの床鳴り」、「異臭騒動」だった。 しかし、それ以外にも数箇所のトラブルがあったので書いておこう。
ただ、特定の状態をトラブルと感じるかどうかは施主の感覚によって違うと思う。 私が気になることでも、他の人は何とも感じないこともあるし、その逆もありうる。
気になる点があればハイムに言おう。
キッチン側面の仕上板
ある日、キッチンカウンターの板を触ってみると浮いていた。 そのまま放置しておくと、何かのショックで剥がれそうな感じ。
この部分は「construction」のセッションの 「キッチンカウンターの問題」の記事に書いたようにイレギュラーな作業になったので 固定が十分ではなかったのだろう。
このトラブルは気付いてすぐにハイムにeメールで連絡した。場所を特定しやすいようにデジカメ写真も添付した。
間もなく作業の方が来てくださった。問題の箇所を一旦剥がし、ボンドをしっかり付けて固定しなおしてくれた。 その方の話では、起こりうる問題とのことだった。
同様のトラブルの際には、あまり気にせずにハイムに連絡しよう。
写真1 剥がしたところ
写真2 ボンドで固定
和室扉の滑り調整
和室の引き戸は、1階の廊下を少しでも明るくするためにガラスを入れた。 そのためにインテリア手配の特注になったことは、「plan」のセッションの「窓・扉」で書いた。
建築前のハイムの説明では、「ガラスが入るので結構重くなってしまいそうです」とのことだった。 心配していたが、完成後に触って驚いた。思いどころかとても軽い。 重いと聞かされていただけに、現実以上にやたら軽く感じてしまう。 実際に、小指一本でも簡単に動かせた。
この軽すぎる引き戸が逆に問題になった。扉を閉めようとしても、柱で跳ね返り隙間が開いてしまう。
扉を完全に閉めるには、微妙なコントロールが必要になる。ゆっくりと閉じるか、跳ね返る扉を押さえるように 扉を押さえながら移動させないければならない。
このことをハイムに相談した。扉を重くしてほしいと依頼したが、それは無理とのことだった。
ハイムが考えた方法はこれ。扉の上のレール部分にテープを貼り、摩擦を増やそうというアイディアだった。 ここには普段は滑りやすくするためのテープを使った。 その作業が下の写真。
結果は、以前よりも少し重い感じもするが、依然としてかなり軽い。 仕方ないので、人間が工夫して閉めている。
写真3 テープに細工
写真4 テープを貼る
浴室のサビ
入居直後に気になったのが、浴室内のサビだった。
金属製(ステンレス?)のシャワーのホースに写真5のようにサビが付いていた。次第に広がっている感じ。 ホースは写真6のように大きな容器に収納される仕組みになっている。この容器の中に工事で発生した細かい鉄片が 残ってしまったようだ。そのサビがホースに移ったらしい。
また、浴槽の中に小さなサビの点が複数あった。この原因も小さな鉄片がサビて浴槽に付着したようだ。
ハイムに相談すると、水道屋さんが来てくれた。ホースのサビは、装置を分解して全体を洗っていた。 その時に使っていた洗剤がなんとママレモンだった。プロが使うような特殊な洗剤ではなかったのが印象に残った。
「こいつが一番きれいになるんですよ」と彼は正直に話してくれた。なんだか可笑しい。
また、浴槽の中のサビも丁寧に落としてくれた。 きれいになったので、OKとしよう。その後の再発もない。
写真5 サビが付着
写真6 ホースを受ける容器
シャワーの温度調整
浴室関連の話題をもう一つ。
浴槽へはモニターが示す通りの温度のお湯が入ったが、シャワーは生ぬるかった。 シャワーのレバーで温度を一番高い方に回しても、やはりぬるかった。
わが家に来ていた監督に相談すると、監督はその場でドライバーを取り出して、シャワーのレバーを調整し始めた。
短時間で簡単に直った。シャワーのレバーで、水とお湯を混ぜるので、その位置を変えれば配合率が変わるとのことだった。 自分でも出来そうな作業だった。
シャワーのお湯が熱すぎたり、ぬるすぎたりと困っておられる方は、調整してみてはいかがだろう。
基礎のヘヤークラック
1年点検の時に、アフターさんが1箇所見つけた。
基礎に細いひび割れが走っている。写真7がそれ。縦に1本、かなり近付かないと分からない。 髪の毛のように細いのでヘヤークラックと呼ばれるそうだ。アフターさんが言うには0.02mm幅とのことだった。 これを計測するための専用のメジャー(写真8)も見せていただいた。
ハイムが言うには、このクラックは基礎が部分的にずれたり、沈んだことが原因ではなく、コンクリート自体が伸縮して 発生するものらしい。ある程度の発生は避けられないとのこと。 このクラックには専用の樹脂を注入して、クラックを塞ぎ、侵食が進まないようにする。 それが写真9だ。白くて丸い容器から樹脂が流れて、それが細い隙間に浸透しているようだ。 実は基礎内部からも同じことをしていたようだ。
写真7 ヘヤークラック
写真8 クラックスケール
写真9 修復中
樹脂が乾くまで数日の間を置いて、今度は表面を仕上げる。 白い粘土のような塗料をローラーで表面にデコボコを作り(写真10)、それから表面塗装(写真11)して完了。
塗装はこの部分だけでなく、同じ壁の面を数メートルに渡って塗りなおす。ムラをなくすためだ。
こうして補修箇所がどこなのかも分からなくなった。
今後もクラックは発生するのだろうか? 現時点では補修した1箇所だけの発生だ。
写真10 ペイント中
写真11 修理後
GL下の基礎部分
GLより下の基礎の立ち上がり部分は、コンクリートがむき出しで塗装されない。
引渡し後に自分達で外構をする段取りだったので、住み始めた頃は立ち上がりの下の方はコンクリートむき出しが目立った。 しかし、外構えが出来上がるにつれて、この部分は地面の下になり見えなくなっていった。
しかし、玄関ステップの横の部分だけは、勾配の関係でコンクリートがむき出しになってしまった。 友人の庭師と相談して、傾斜を急にするよりも階段を増やす方が良いだろうと考え、そのようにした。
上の記事のクラックの修繕をしてもった時に、この部分にも塗装をお願いしてみた。 仕上げの塗装をするまでは時間的に出来ないが、下地の白いデコボコの処理はして下さるとのこと。あとの仕上げは自分ですればいい。 お願いして作業していただいた。 それが写真12だ。
一日乾かせてから、もらった仕上げの塗料を自分で塗った。写真13。写真では上の部分との ムラが目立つが、塗料が乾いて目立たなくなった。
気になっていた部分だっただけに、クラックのついでに解決できてラッキーだった。
もし、この部分だけを依頼して作業してもらえば、こちらの都合の作業なので有償になるはずだ。 お金が掛かるのであれば、多少見苦しくても我慢することになったと思う。 そう考えると、嫌なトラブルも対応次第で有効に使えるということだろうか。
写真12 ついでにお願い
写真13 ここは、DIY
玄関ポーチ天井のズレ
2006年10月6日から9日にかけて、日本全体が発達した低気圧の被害を被った。
日本の南にあった台風16号から、発達した低気圧の前線に向けて湿った空気が供給され大雨をもたらした。また台風のような強風が吹き荒れた。
わが家のある愛知県三河地方では突風が吹き続けた。その気象状況を台風と呼ばないことが不思議なくらい。 ハイムの家の中にいれば静かでも、ドアを開けた途端に強風が木立を押し倒そうとしていた。
低気圧が通り過ぎた翌朝、家の周辺を確認して回った。木の葉やゴミが散乱していたが、家自体には問題がないようだった。
「さすが鉄骨ハイムとタイル外壁だよな。頑丈だよねぇ…」
安心して玄関ドアを開けて家に入ろうとして、何気なく上を見上げた途端、私は驚きの声を上げた。
なんと、玄関ポーチの天井の裏側(軒天部分)全体が強風で持ち上げられてしまったように見えた。
天井裏の部材全体が数センチ浮かび上がってしまったのだと思った。風の怖さを見せ付けられた気がした。
急いで写真を撮り(写真14と15)、アフターさんにメールしておいた。
どんな修理をするのだろうと考えた。ポーチ全体を交換するとしたら、大事になる予感がした。 この部分は1階と2階のユニットに挟まれた部分なので、この部分だけを簡単に抜き出すことなどできないように思えた。
しかも、大風という自然災害で発生したトラブルをハイムは無償で修理してくれるのか不安だった。 損害保険を使わないとダメかもしれない、保険会社は金を払ってくれるのか、などの問いが頭の中で吹き荒れていた。
数日後にアフターの方が2人で来てくれた。
「はい。直りましたよ」 私の不安をよそに、修理は1分で終わってしまった。
軒天全体が持ち上がったのではなく、端の押さえの金具が風で下がっただけだった。 カナヅチで押さえをコンコンと叩くと、金具にカチッと固定された音がした。簡単に修理完了だ。
「はぁ〜、これなら私でも修理できたね」と誤りながら、アフターさんに感謝した。
小さいものが動かずに、大きいものが動いたという錯覚。あー、恥ずかしい。
写真14 ずれてる
写真15 困ったな
写真16 修理後
ドマーニの1歳の誕生日
ある日、家に帰ると誕生ケーキが買ってあった。誰の、これは…
「ああ、入居して一年か…」
家にも人格があるのだろうか。ドマーニくん、これからもよろしくね。 どう? ケーキは美味しい?
写真17 おめでとう
写真18 短い秋のピリオド
hints
このようにいろんなトラブルに対応していただいたが、費用は全くかかっていない。
ハイムの対応も良い。
気になることは、とにかくハイムに相談しよう。施主の権利と考えよう。
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