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フローリングの床鳴り
気になる? 気にならない?
床鳴り
フローリングの床鳴りは、入居後のクレームでは一般的らしい。
床を歩いた時に、「キュッキュッ」とか「メシッメシッ」と音が出る状態のこと。
フローリングと下地材の間の隙間が、体重でずれて音が出るらしい。
また、フローリングの板同士が擦れて音を出す場合もあるとのこと。
引渡し後は家中を歩き回って、どこかで音がしないか確認することをお勧めする。
しかし、この床鳴りの音が、どの程度の大きさで気になるのかは個人差があるようだ。
これから説明するわが家の床鳴りの音も、私は非常に気になったのだが、
妻は「そんなもんじゃないの? 確かに音はするけど、気にならない」と言っていた。
これは私が特別に神経質だからというわけではない。
妻は24時間換気のファンの音が気になるというが、私は気にならない。
妻は車のコインポケットの小銭が当たる音が気になるらしいが、私は気にならない。
どうやら、気になる音には個人差があるようだ。
私は昔、赤ちゃんの泣き声が大嫌いだったが、今では手を伸ばして抱きたくなる。
階段とキッチン
わが家で気になった床鳴り箇所は、階段とキッチンだった。
階段の床鳴りは、2階に昇り切る2段ほど手前のステップだった。
入居当時は、気付かなかったので、初めは鳴っていなかったのだと思う。
普通に階段の中心を歩けば問題ないが、端付近に体重を掛けると「キュッキュッ」と音がした。
「階段の端を歩くと床が鳴る」と私。
「真ん中を歩けばいいんじゃないの? 私は気にならないわよ」と妻。
「そういう問題じゃないよ。音が鳴ること自体が問題なんだから、ハイムに見てもらわないとダメ」とムッとする私。
私達夫婦は絶対に喧嘩はしない。でも、この手の話題ではお互いに少しムキになってしまう。
床のきしみよりも、夫婦間のきしみの方が気になる。
もう一箇所はキッチン。しかも立つ機会が一番多いシンクの前だった。
こっちの音は「メシッメシッ」という感じ。
「シンクの前に立つと必ず床が鳴る」と私。
「えっ? そう? 気付かなかったけど…」と妻。
「ほら、ほら。こうして普通に歩いても、音が聞こえるでしょ?」
「そう言われると、確かに音がするけど、言われなきゃ気付かなかったわ。普通はそんなもんじゃないの?」と相変わらずの妻。
「そういう問題じゃなくて、これから何年もこの音を聞くのは耐えられないよ。他の箇所は鳴らないんだから」と私。
床鳴りに関しては、夫婦間の意見の溝はなかなか埋まらない。
アフターさん登場
現場監督に連絡すると、「一度見に行きます」ということになり、アフターさんが来て下さった。
確かに、こんなことで夫婦がギクシャクするよりも、ハイムに相談した方が賢い。
トラブルの程度は、施主が勝手に判断するのではなく、プロのハイムに判断してもらうことだ。
階段の音は、水平なステップ板と、両側にある板の間に隙間があり、
そこに体重が掛かると擦れて音を出しているらしいとのことだった。
その隙間に樹脂を入れれば、音は消えるとのことで、その場で液体を階段に垂らすように補修した。
「これで大丈夫です」と言うと、それっきり音はしなくなった。
思ったよりも簡単だった。
キッチンの床鳴り部分も接着剤を少し注入したが、その程度では治まりそうもなかった。
ここの音に関しては、少し様子を見て欲しいという話になった。
入居後は、床やその下の防音マットが落ち着いていないので、少し放っておくと直ることもあるらしい。
「しばらくしても、床鳴りが止まなけいのであれば、根本的に修理します」とハイムの提案。
こういう提案に対して「ダメだ。すぐに治せ」と言う施主もいるだろう。
私は「必ず直してくれるなら、急ぎません。いつでもいいですよ」という態度を取ることに決めている。
こうしてキッチンの床鳴りは、数ヶ月間様子を見ることになった。
対応法検討
数ヶ月が過ぎても、キッチンの床鳴りに変化は無かった。
ハイムに連絡すると、こころよくアフターの方が再度訪問して下さった。
修理には次の2つの方法があり、どちらかを選ぶことになる。
1つ目の方法は、接着剤を注入する方法。簡単に説明すると注射器で接着剤をフローリングの下に注入して
固定させてしまうというもの。比較的簡単に作業が終わるし、見た目にも不自然さは残らない。
もう一つの方法は、床鳴りのするフローリングを剥がして、新しいフローリングと交換する作業。
こちらは、少し大掛かりになり、張り直した部分が不自然に見えるかもしれない。
こっちとしては、どっちの対策でも、音が消えればOKと言った。
ハイムは結局、問題箇所を剥がしてフローリングを張り直す方法を提案した。接着剤では完全に直るという保障がない。
鳴る原因が特定されないままの対処療法なので、一旦は音が止まっても再発する可能性は残ってしまう。
そうならば完全に鳴らなくする為に張り直したいという説明だった。
こちらとしては、ハイムの根本治療の提案に喜んで承諾した。
しばらくして、作業日の連絡があった。

作業
ここにある5枚の写真が、修理の様子を写したものだ。
写真1で、問題の部分のフローリングを剥がしている。周りのフローリングには傷を付けないように慎重に取り除く。
接着剤で頑丈に固定してあるので、この作業が一番面倒で時間が掛かっていた。
写真2は、フローリングの下に敷いてある防音マットが姿を現したところ。防音マットは接着剤だけでなく
木ネジを使って、しっかりと固定した。これで防音マットが原因で音を出す心配はなくなった。
写真3は、除去した部分に丁度はまるサイズの新たなフローリング部分を準備しているところ。
大きさもピッタリで、周辺とも違和感がないように慎重に形を整えている。さすがプロ。
写真4は、張り替え部分をかぶせているところ。これを接着剤でしっかりと貼り付ける。
写真5は、作業が終了した様子。この部分のみワックス掛けをして周辺に馴染ませていた。
作業時間は全部で約4時間。意外に長い作業時間。ご苦労様でした。
もちろん、この作業によって床鳴りは完全に終息した。
一方、夫婦間のきしみが終息したかどうかは、読者の想像にお任せしよう。

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 hints
入居後は床鳴り箇所がないか、家全体をジャンプしながらチェックしよう。色んな体重の方が試した方が効果的。
気になる箇所があれば、ハイムに相談しよう。

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