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外構工事:最終ステップ
持つべきは庭師の友
庭師 多忙
ドマーニに住み始めた2005年11月から春までの数ヶ月間は、庭師が一番忙しい時期だと聞いていた。
「春までは、外構の第三ステップはお預けだ」と言われていた。
春が来たが、庭師は忙しいままだった。GWが来ても忙しかった。
彼の個人的な出来事も同時に重なり、精神的にも余裕が無いような状況が続いていた。
GW以降は雨の日が多くなり、晴れていれば、土・日でも働いていた。
一応お金を払って仕事として依頼しているのだが、安くしてもらっているので、
わが家は当然のように後回しになった。
「Davidの家は遠い!」という庭師の言葉を繰り返し聞いた。
「遠いのはお前の方だ!」と返したかったが、「暇になったら、やってくれればいい」と応えておいた。
新築で立派だが、庭が出来ていない家を時々見掛ける。人ごとと思えない。なんだか嫌な予感。
サイクルポート
私の母は73歳(2006年現在)だが車とバイクを運転する。
バイクは雨に濡れない方が良いので、サイクルポート(自転車置場)を設置しようということになった。
自転車も数台置くために少し大きいサイズを選ぶ。
カーポートも検討したが、ドマーニの外観がさえぎられ、日の光もさえぎられるので、サイクルポートだけの設置にした。
実際には、サイクルポートをカーポートと比べた場合、サイクルポートはほとんど売れないらしい。
サイクルポートの見積もりは庭師からも取っていたが、「ホームセンターでやってもらっても一緒だぞ」と
多忙な庭師は言っていた。確かにサイクルポートは庭師の手をわずらわせるより、地元で頼んだ方が簡単だし、
確実に作業を前進させられるような気がした。それで、庭師には頼まずに、近くのホームセンターに発注した。
設置は簡単に終わった。
わが家が選んだのは、三協アルミ製の「カムフィR」だった。
ここで、白フェンスのエピソードを一つ。サイクルポートの打ち合わせでホームセンターの担当者が来た時のこと。
「何で白いフェンスなんですか? HMの言いなりで決めちゃったんじゃないですか? 白は止めた方が良かったですよ。
今さら遅いですが、私なら絶対に白は勧めません。白はねぇ…」と話し始めた。
「あのう、これは妻の趣味で、皆さんが反対するなかを、あえて白を選んだんですけど…」と私。隣に妻。
「…」無言のまま時間が止まる。気まずい。彼もそうだろうけど、私も気まずい。
「あ、あ、このフェンス、家に良く合ってますねぇ。よく見ると、絶妙なコントラストです。
いいなぁ。本当に素晴らしい…」とその人はワザとらしく取り繕っていた。
でも、業界の人の本音が聞けたことは意味があったと思う。

玄関ステップの追加
ハイムから引き渡された時、玄関のステップは3段だった。(昇る時に3段目に玄関ドアの高さに着くという意味)
庭師と高さや勾配を検討していると、ステップをもう一段増やした方が良いだろうということになった。
従来のままでは、一段目が高くなりすぎてしまうからだ。
ハイムに連絡して、追加に必要なタイルをお願いした。 写真3が作業途中の様子。
既に完成した部分と、追加のステップが違和感がないように作業をする。
写真4が完成後の様子。4段になった。階段が30cm長く広くなり、豪華に見えるので満足。
写真5は道路から玄関への誘導の小道を、実際にレンガを置いて曲線を検討しているところ。
どんなカーブがいいのかは、やはり現場に立たないと分からない。図面では分からないことが多いのだ。
庭師は忙しい中を、時間を見つけて時々わが家に来てくれた。近くにある美術館の帰りに寄るようなこともあった。
彼も私と同じように絵画芸術が好きなのだ。だが、絵画の趣向に関して私と彼が意気投合することは、ほとんどない。
こうして、少しずつだが作業は進んでいった。

駐車場
建物の東側には、車を2台、縦列駐車できるスペースがある。花壇も欲しいと考えていたのだがなかなかアイディアがまとまらない。
芝生を植えてみたいなどと夢は広がる。
HMに頼めば、次々と具体的なプランを作ってくれるが、半分DIYなので自分達で考えるしかない。
庭師は「おい、駐車場の回りのプランは、もう決まったか?」と言うだけで、アイディアをくれるわけではない。
安くしてもらっているので仕方ない。
それで、参考のために、他人の家の庭や駐車場を覗き見ることが多くなった。住人がいなければ、じっと見ていてもいいのだが
住人と目が合うと、散歩してる振りで通り過ぎながら何気なく、チラリと見る。そしてUターンして、もう一度チラリ。何だか怪しい人だ。
レンガを敷き詰めたり、インターロッキングにしたり、コンクリートにプリントしたりと様々な庭がある。
途中に玉竜(タマリュウ)を植えている家も多い。
完成している他人の庭が、素敵に見える。
庭師にレンガやインターロッキングの話をすると、あまりいい顔をしない。
値段が高くなることと、作業が面倒になるからだ。安くて簡単なのはコンクリートを流し込むだけの方法。
値段に関していえば、面倒な工法にした場合に余分に掛かる金額は、コンクリートと比べて10万円くらい。
もし、ハイムと外構を含めて検討していたら、10万円の金額UPなんて気にしなかったと思う。
あの当時は金銭感覚が完全に麻痺していて、「あとで後悔するよりも、多少高くても納得できるものを…」と思っていたからだ。
でも、入居後数ヶ月すると、普通の金銭感覚が戻っている。
「David、お前、10万円あったら、○○が買えるぞ。ああ、勿体無い。コンクリートで充分」と庭師。
「そうだよな…」と私。(少し未練がある)
「じゃあ、コンクリートの打ちっぱなしで、やるからな。いいな」と庭師。
「面倒で時間の掛かることはやりたくないだけじゃないの?」と心で思うが口にしない。
「玉竜はどう?」と妻。
「はぁ、玉竜? コンクリートが弱くなるし、手入れが大変だから止めとけ」と庭師。
なんとなく、納得していない私と妻。決めてかかる多忙な庭師。
結局、見栄えはしないけど、安くて頑丈で作業に手間の掛からない全面コンクリートの駐車場に落ち着いた。
コンクリートばかりも味気ないので、道路から玄関への誘導の小道をレンガと平らな石でおおう。
写真6が作業途中の様子。
庭師が個人的にストックしていたレンガや材料を提供してくれたものなので、均一な材料ではない。
良くいえば彼の善意、悪くいえば半端物の寄せ集め。一番のメリットは無償だということ。
レンガで小道を作り、その間を平らな石で埋めるが、石が足りない。余りものなので仕方ない。
「あらら、足らない部分は買うよ」と私。
「2〜3万円掛かっちゃうから、無駄遣いは止めとけ。部分的に貼ってあれば、見栄えはするから」と庭師。
「お前、作業が面倒なだけなんじゃないのかぁ!」と心の中で思いながらも従うことにする。
何だかケチケチDIYになっているような気がする。
「お金は大事だよ〜♪」と歌う庭師。
写真7では庭師が小道を作っている横で、職人さんが門柱を積み上げている。私は写真を撮っている時以外は
庭師の弟子のように動いている。作業は楽しい。でも人使いが荒い。私が忘れてしまった昔の恨みでも晴らされているのだろうか?
写真8はコンクリートを流し込む前の状態。車の重量に耐えられるように鉄筋が入っている。
左右にある細長い花壇の部分も確認できる。
写真10は作業が全て終わった写真。まばらに貼られた石を見て、小道には全面に石を貼るべきだったと、私も妻も後悔。
庭師が面倒な作業を嫌でやりたくなったことは明白だった。
庭師の言葉を真に受けた私達がバカだった。 でも、使いやすい空間が出来上がった。まぁ、満足としよう。点数は60点!
こうして、少しずつだが作業は進んでいった。
門柱・ポスト・花壇
門柱は厚めのレンガを積んだ。このレンガは廃物利用ではなくて、見た目にレトロな雰囲気のある比較的上等なもの。
「ホームセンターで売っているレンガは安っぽくしか見えないから、ここに使っちゃダメだ。
門柱は家の顔だで、金は惜しむな」と彼。妙なところにこだわりがある。
門柱のレンガ積みの作業は難しいので、私は手を出さなかった。中には鉄筋が入っている。
幅110cm・高さ150cm・厚さ15cmの一枚の板状。映画「2001年宇宙の旅」に出てくる石版を連想させる。
上面は段差をつけた。中央少し左に大きなポスト、右上に表札を付けた。
表札はイタリアンタイルに名前を漢字とアルファベットで彫りこんである。
ポストはA4サイズの封筒がスッポリ納まる。前面扉が全て開き楽に郵便が取り出せるタイプ。
表札もポストも選定に、かなり時間を掛けた。満足。点数は90点!
門柱の後ろに、わが家のシンボル・ツリーとしてジューン・ベリーを植えた。この木は庭師からのプレゼント。
現時点では門柱の上から枝先を少し出している程度だが、今後は
大きく成長するはずだ。毎年6月には、食べられるベリーの実が生るらしい。
このジューン・ベリーは庭師が手配し、彼自身の手で植えてくれた。
植えるときのウンチクがすごい。穴の掘り方、肥料の混ぜ方、地中の空気の抜き方、水のやり方、土の盛り方の一連の
作業にコツがあり、作業しながら理由を説明してくれる。この話法で年配の金持ちから信頼されているのだろうと感じた。
花壇にはシマトネリコとオリーブを植えた。 高低差を付けたレンガの花壇には植物が垂れ下がるようにするつもりだ。
犬走りの補修
construction のセッションに「外構工事:第2ステップ」の記事がある。そこに、犬走りの一部に水が溜まるトラブルを書いた。
普通は、家から離れるにしたがって犬走りは低くなり、雨が外に流れるようにコンクリートを打ってある。
しかし、わが家では一箇所だけ逆勾配になって、雨の日には水が溜まっていた。
その部分にはコンクリートを重ねて補修した。
コンクリートの色の違いは分かるが、人目につかない場所なので問題なし。一件落着。
「お前の人生の補修はどうなんだ?」と私。
「まあ、俺の人生はこのままだ」と彼。
2人で溜息をつく。人生は犬走りほど簡単には直せないようだ。
こうして、少しずつだが作業は進んでいった。
井戸
外構作業で最後まで残ったのが、井戸周辺だった。
この井戸は埋めずに、あえて残した。今回の家作り全体の中心的なアイテムになるべきものだ。
手動ポンプでくみ上げた水で子供たちが遊び、大人もくつろげる空間という
漠然としたイメージが頭の中にはあるのだが、具体化するのは難しい。
参考になりそうな家が近くあるわけでもない。おしゃれな立水栓のある家も、あまり参考にならない。
自分のイメージを信じてサイズを決めていくしかなかった。
一番大きな問題は、手動ポンプが下水などで使うプラスチックの管の上に載せられていて、見栄えが悪かったこと。
プラスチック管は直径45cmで、それをキレイに隠すことに頭を悩ましていた。
ホームセンターを回って、色んな素材を手にとってイメージするが、なかなか解決策を見つけられなかった。
ウィスキーの木樽のようなイメージを持っていたのだが、木材でその形状を作ることは大変に思えた。
ある日、ホームセンターをブラブラしていると、木に見せかけたコンクリートの板をワイヤーでつなぎ合わせた
ものを見つけた。それをセメントで固めれば、何とかなりそうな気がしてきた。
庭師に相談すると、「それでトライしてみるか」ということになった。作業はかなり苦労したが、何とか固まってくれた。
地面には、色んな種類のレンガやピンコロなどをランダムに並べることにした。
庭師はコンクリートのベタ打ちを提案してきたが、今度は断った。
彼の言いなりになっていては、本当にケチケチの味気ない庭になってしまう。
レンガのばらついた感じを、私はとても気に入っている。レンガを並べる作業は、庭師が指導してくれたが、実作業は
私と妻でやった。とても疲れた。
シンクの部分はコンクリートで勾配を付け、飾りにビー玉を埋めた。この部分は庭師がやった。
さすがにプロだ。マネができない。
最後にポンプを載せる天板部分が残った。ここにはウッド・デッキに使うパーツをそのまま被せた。
穴を開けたり、ボルトで締めながらアメリカ製の手動ポンプを固定した。
雨といに使うホースを、ポンプの蛇口につけた。何だか象の鼻のような形になった。
ポンプのレバーを上下させると、しばらくして冷たい井戸水が勢いよく流れ出す。
「やったー。ついに完成だ」
今までの苦労が報われた気がした。達成感。
ドマーニに住み始めてから9ヶ月、やっと外構工事が終わった。
水で遊んでいると、散歩で通る人々が足を止める。
「えっ、この井戸本当に水が出るんですか? オシャレだわ」と驚く。
井戸水は冷たくて、清々しい。井戸の命を感じる。
井戸を残す決心をして良かったと思う。わが家の素敵なシンボルになった。
外構作業は庭師の協力なくしては、遅々として進まなかった。井戸水が出るのが
何年後になったか想像すらできない。
土日でも仕事をしなければならない忙しい状況の中で、少しずつでも時間を作って、わざわざ来てくれた彼には本当に
感謝している。
また、実際には彼との会話が、外構作業の何倍も有意義だったことを書き添えておく。
持つべきものは、やはり友だ。その友が庭師であれば、いうことがない。

小道のペンキ塗り(2006年8月16日追記)
井戸ポンプの設置などの一連の外構作業が完了する様子を、上に書いた。2週間前のことだ。
おおむね満足だったが、ある箇所は未練が残った。お分かりかもしれないが、駐車場の小道部分だ。
道路から玄関への誘導の小道をレンガと石で細工したことを書いた。
この小道は、両側のコンクリートと区別できるようになっていないと、ちゃんとした道には見えない。
だが、庭師推奨のケチケチ路線で、石を敷き詰めなかった。コンクリートの打ちっ放しなので、周りと区別がつかない。
この現場を2週間見続けたが、やっぱりケチケチ感が拭えない。
レンガで作られた2本のラインの内側が道のように見えず、言うならば線路にしか見えない。
しかし、今さらコンクリートを剥がして石を敷き詰めるわけにもいかない。
そこで思い付いたのが、色を塗ってしまうというアイディアだ。
ペンキを厚くしっかり塗るのは雰囲気に合わないと思った。
そこで、ペンキを薄く溶いて、水彩絵具のような状態にしてコンクリートに染み込ませるように塗ってみた。
なんとなくフレスコ画みたい。
ベタッとした感じが嫌なので、わざとむらを残すように塗った。埋め込まれた石との境目もワザと手を抜いた感じにした。
(ヘタで、そうなったのではない)
パステル調の水彩画のような感じと言えば分かっていただけるだろうか?。
正統的なペンキの塗り方ではないように思う。雨が降れば、多少は色が流れてしまうかもしれない。
車のタイヤでも汚れてしまうだろう。
でも、それも味が出て良いと思うようにしよう。絶対に前よりもマシだ。
こうして、小道らしさを出せたし、玄関ステップへのつながりも表現できた。やっと満足。

庭の植物(2007年9月17日追記)
この一年間に起こった庭の植物の変化を説明しよう。
まず芝生にチャレンジしてみた。建物の横のとても狭い面積。建物の東側なので、午後には日光が当たらなくなってしまう。
芝生が育つのに十分な日照が確保できるのどうか不安だった。
芝生の説明本を図書館で借りて読んでみた。芝生を育てるには土が大切なのだと理解。石が無く、水はけのよい土が必要だと分った。
石ころを取り除くために、土を40cmほどスコップで掘り下げる。次に掘り出した土から石を取り除いた。大量の石ころが出た。
そして、ホームセンターで買ってきた養分の高い土などと混ぜ合わせて、元の場所に土を戻した。
狭い場所にもかかわらず、とても疲れる作業だった。
均した土の上に買ってきた芝生を並べる。芝生の種類は最も一般的な高麗芝(コウライシバ)。
庭の形に合うようにハサミで切って形を整えた。何とも不恰好だ。ちゃんと成長して
くれるか心配だった。日照が不安だったので、芝生が隠れてしまうほどの目土は被せなかった。
しかし私の心配を無視するように、春から夏に掛けて元気に成長してくれた。
そして真夏にはビッシリと茂り、切って並べた芝生と芝生の境も分らなくなった。
梅雨以降、芝刈りは毎週した。狭いので手動のハサミでも簡単に作業が終わる。
本当はもっと広い芝生の庭が欲しいが、この土地では仕方ない。だが、たとえ狭くても芝生が青々としていると、とても気分が良いものだと実感した。
わが家のシンボル・ツリーとしてジューン・ベリーを門柱の裏に植えたことは既に書いた。友人の庭師からのプレゼントされた木だった。
6月になれば、食べられる実が生るはずだった。しかしそれ以前に、春になっても新芽を出すことがなかった。
結局、わが家では1度も実を付けることもなく枯れてしまった。かわいそうな木。
シンボル・ツリーが枯れることは確かに気分がよいものではない。でも単に植物が枯れただけのことであり、私は縁起を全く気にしない人間だ。
庭師に電話して、ジューン・ベリーが枯れてしまったことを伝えた。
「どうする? 次は何を植える?」と庭師。
「やっぱりジューン・ベリーがいい」と私。
「土がジューン・ベリーに合わないかもしれないけどね」と庭師。
「もう1度ジューン・ベリーが枯れたら、次は別の木にするから」と私。
新しいジューン・ベリーをトラックに載せた庭師が、ある晴れた春の日に現れた。
植え替え作業の途中で、アールグレイ・ティーを出す。彼はアールグレイのストレート以外の紅茶を飲まない。変なヤツだ。
私はどんな紅茶でも、たっぷりのミルクと砂糖を必ず入れる。
そうこうしているうちに作業が終わり、枯れたジューン・ベリーはトラックに載って去っていった。
「さようなら、初代シンボル・ツリーさん」
その後に、新しいジューン・ベリーは可愛い白い花を咲かせ、たくさんの実を生らせた。
数粒をほうばってみた。味は美味しくも不味くもないという感じ。
でも、葉の量がまだまだ少ないらしい。しっかりと根付いていないようだ。根を張り、緑の葉を広げてほしいと願う。
「がんばって、わが家のシンボル・ツリーさん」
アーモンドの木を2006年秋に買った。市内の農協で一目見るなり欲しくなった。
アーモンドが聖書に登場する意味深い木だったから。旧約聖書に登場する預言者エレミヤの人生を象徴する木だ。
桜の季節に、桜と見間違えるような花が咲くことは聖書の知識から分っていた。しかし実際には、
梅の季節に、梅と見間違えるような花を咲かす木だという方が正確かもしれないと思った。
花が散り、その後で葉が出てくるのも梅や桜と同じ。
初夏になり、枝の太さからは想像できないほどの、数多くの実が生った。産毛のように柔らかい毛が生えていて、触ると気持ちよい。
「この中に、あのアーモンドが入っているのか?」と思うと、ちょっと不思議。
夏の終わりに、実を取って乾燥させ、殻の中身のを取り出してみた。小ぶりだけども、見慣れたアーモンドの実が出てきた。
それを炒って食べてみた。確かにアーモンドの味だ。
来年には、もっと沢山の実を生らせたいと思う。私はアーモンドの木が大好きになった。
シマトネリコとオリーブも元気だ。
庭師はオリーブが嫌い。枝が勝手な方向に伸びるので、形を整えることができないからだ。
庭師は「オリーブは枝が暴れる」という表現を使う。
確かに暴れまくっている枝だけど、これがオリーブらしくて好きだ。オリーブは、おそらく聖書に一番多く登場する木だ。
シマトネリコ、オリーブ、アーモンド。3本が並ぶとシマトネリコが一番おとなしい。
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 hints
外構のDIYは思っているほど簡単ではない。
自身に経験があれば問題ないが、DIYに明るい協力者がいないと作業は難しいかもしれない。

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