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外構工事:第2ステップ
こだわりの白いフェンス
庭師 再登場
またも友人の庭師が登場する。このHPで彼は、私達の家族やハイムの方々と同じような重要登場人物だ。
彼が2005年の正月に古い家に来なかったなら、このHPも存在しないはずだ。
彼の本業は日本庭園なので、私の庭では腕の見せ所が少ない。
しかも、初めに相談した頃は「お前の為なら頑張るぞ」と言ってくれたのに、この頃は
「面倒だなぁ〜。Davidの家は遠すぎるんだよ」といい始める始末だ。
庭師は名古屋よりも更に西。私は東三河。
私としては「遠いのは、お前の方だ」と言いたい気分。
しかし、庭師の変わり身は、初めから予想していたことなので大した問題ではない。やはり学生時代のままの性格だ。
今回の外構の第2ステップは、お隣との境界にフェンスを立てることと、犬走りを打つことだ。
その後で、ハイムがエアコンやエコキュートの室外機を設置するので、ハイムの仕事と交差する。
ということで犬走りまでは、急いでやってもらわないと、引渡しが遅れてしまう。
心を鬼にして「犬走りまでは早くやってね」と庭師に頼む。すると、今回は4人体制で作業をしてくれた。
なんだかんだ言っても、いいヤツだ。


フェンスの色
妻が望んでいた家は、白い窓枠と白いフェンスが似合う家だ。冷静に考えれば、ハイムとはかけ離れた家だ。
白い窓枠はハイムでは無理だと知らされた。
そこで妻は、窓枠の無念をフェンスで晴らしたいと考えたようだ。

庭師が仮住まいのアパートに来て、外構の打ち合わせていた夜のこと。
「フェンスの色は、どうする。ダーク系は家が引き締まっていいけどな」と庭師。
「白にしたい」と妻。
「…はぁ…白? お前なぁ、白は駄目だぞ。白は合わん。フェンスも汚れる。絶対に駄目」と庭師。
「白にしたい」と妻。
「白はなぁ…駄目。悪いことは言わんから止めとけ。絶対後悔するから」と平行線。
糸口が見つからないし、お腹もへったので、PIZZAでも食べに行くことになった。
私は庭師の車に乗り込み、妻と子供はわが家の車でPIZZA屋に向かう。車の中での短い会話。
「Milkyさんも、なかなか折れないな」と庭師。
「白ってどうかな? 本当に駄目かな」と私。
「少なくとも、うちの会社では使ったことがない」と庭師。
「でも、あそこまで言い張っていると、方向修正は難しいぞ」と私。
「まあ、住むのはお前らだからな。無理矢理に別の色で工事したら、これから何年も恨まれるだろうな」と庭師。
「じゃあ、そうするか。白ということで…」と私。
「白だな。分かった。ああ、腹減った」と彼。
PIZZA屋のテーブルに座って「白に決まった」と私が言うと、けげんそうな妻。
「車の中で何があったの? 何か取引でもしたの?」と妻。
「いや別に」と庭師。
しばし、フェンスの色のことは忘れて、アンチョビのPIZZAを食べた。

工事
7月の外構工事では、南と西にコンクリートブロックを積んだ。
今回は、化粧ブロックを東と北に積む。その化粧ブロックの上に白いアメリカンフェンスを載せる。
また、建物の周りに犬走りを打った。
白いフェンスは、庭師の予想を裏切って家にマッチしているように見える。庭師の戸惑う顔。妻の嬉しそうな顔。
犬走りは、家の周辺がスッキリしてとても良い。通常の砂利だけの仕上げよりも家がキレイに見えるし、
土地が有効に使える。また白いフェンスを土で汚さない為にも犬走りは正解だったと思う。
面白い話がある。上の写真の赤い三角コーンを見ていただきたい。庭師は住友林業の仕事を多く手掛けている。
彼のトラックに乗っているコーンには「住友林業」と書かれている。
彼は何気なくセキスイハイムの家の工事に、このコーンを使っている。
何か変だなと思う。笑える光景だ。トヨタホームのコーンでければ、まあいいか。
妻が「住友林業」と書いてある方を裏側にして、分からないようにしている。賢明な行為。
また、失敗もあった。犬走りの一部に水が溜まるのだ。普通は家の外に向かって勾配が付けられているが
一箇所だけ逆勾配になっている。
「こんなもんかね?」と庭師に聞いてみる。
「ああ、人生も犬走りも思い通りにならんな」と庭師が答える。
「思い通りにならんかな? 人生とは、そんなもんかね?」と私。
「そんなもんだ」と彼。
犬走りの逆勾配は、後日修正することになった。庭師の人生の逆勾配の解決策のことは分からない。

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