建築の記録 工事記録
台所スイッチの問題

スイッチだらけ

 壁が少ない
ハイムの家にはいろんなスイッチが付く。リビングやキッチン付近の壁にスイッチを集めるのが一般的。 実邸見学でもキッチン付近の壁に付けてあるものが多かった。
わが家の2階はリビング・ダイニングがフルオープンなので余分な壁がない。更に階段部分もリビング階段なので壁がない。 壁面は採光のために大きめに取った窓と他の部屋へのドアが大部分を占めている。
家具の配置位置を決める時に、稲垣さんが「Davidさんの2階は、本当に壁が少ないですね。壁が無いと家具は置けないんです。 困った…」と言っていた。
実邸見学ではスイッチを横一列に並べている家が少なくない。しかし、わが家のリビングには多くのスイッチを 一気に横に並べられる壁が残っていない。
スイッチ類を分けて、別々の箇所に付ける案も出たが、それも不便。
最終的には、部屋の真中に柱ができるので、その柱に全てのスイッチを縦に並べようということになった。この柱は キッチンの人造大理石のカウンターが当たってしまって、10万円のインテリア手配に替えた、あの問題の柱だ。
プランでこの柱にスイッチを集中させることは決まったが、 具体的な位置決めは現場で柱を見てからにしようということになった。
 図の青い部分が鉄骨の柱の
二倍にふかされた柱。
この柱には、多数のスイッチ類を
付ける予定。
柱の左側の緑色は、高さ85センチの
テーブル。


 森さんと現場での打ち合わせ
据付後間もない日曜日に設計の森さんが現場に来た。一番の目的は柱に付けるスイッチの位置決め。
この柱はユニットの端の柱が4本集まっている。上の図を見ていただきたい。 4本の柱が集まると30センチ×30センチの柱になる。しかし柱の中は鉄骨なので電線を通すことができない。それで 柱を二倍の大きさの30センチ×60センチにして、中を配線が通るようにした。
この柱には次のスイッチ類を付けなければならない。
     1.24時間換気スイッチ
     2.エコキュート・コントローラー(給湯器)
     3.ドアホン
     4.照明スイッチ(6個ボタン)
     5.足元暖房スイッチ
     6.太陽光リモコン
     7.電源コンセント その1
     8.電源コンセント その2
     9.太陽光発電コンセント
これらのスイッチを付けられるのは、上の図でいえば上側と左側。右側はキッチンカウンターが邪魔して スイッチは付けられない。下側はリビング側なので何も付けたくない。
ただ、左側は60センチの幅があるので絵でも飾ろうかなと考えていた。だから、この壁にもスイッチは付けないのが いいだろう考えた。すると、スイッチを付けられるのは図の上側の壁の一面だけになる。 この30センチ幅の壁に全スイッチを配置するのが難しそうなので、森さんの助言をもらおうと思って 森さんに現場に来てもらったのだった。
しかし、その日に森さんの顔を見たら、左側の60センチ幅の壁に絵を飾ろうと思っていたことを全く忘れてしまった。
森さんは、左側の面と上の面の2面にスイッチ類を割り振った。あっさりとスイッチ類の位置が決まってしまった。 私はこんなに簡単に位置が決まるなんて、何か妙だなと感じたのだが、何がおかしいのか分からなかった。
森さんには本当に申し訳ないと思うのだが、すっかり忘れてしまったのだ。
事態に気付いて送ったのが次のメール。



日付:September 17, 2005 7:42 PM

件名:もう一度スイッチの位置の打ち合わせを…

to:森さん

cc:西山さん,西野さん

本文:名古屋セキスイハイム 森様
お世話になります。Davidです。

インターホンやスイッチの位置の確認の為に11日の日曜日に現場まで来ていただいてありがとうご ざいました。
あの時の話では、図面通りの位置にそれらの機器を設置するということが、あっさり決まりました。
「あれ〜? こんな簡単なことの確認に、何でわざわざ森さんに来てもらうようなことになったのかな?」と 何か変な気がしました。
森さんも、何か拍子抜けしたのではなかったでしょうか?
インターホンも図面通りに西側の側面に配置するという確認をした時に、「何か変だな〜」と思ったのですが、 何が変なのか、あの時には分かりませんでした。
しかし、急に思い出しました。
それは、こういうことです。
西側の面は、約60センチの幅の壁が天井までありま す。すると、ちょとした絵などを飾るスペースに使えま す。でも図面通りにインターホンが目の高さで、しか も左側寄りにあると、この壁全体の使い道が制限さ れてしまいます。
(インターホンが目障り…)
それで、このこの面には一切機器は配置せずに、全部の機器を北面に配置できないかを検討したかった のです。
そのことを忘れていました。ごめんなさい。 それで、再度のお願いですが、今度の月曜日(敬老の日)にキッ チンカウンターの話をする時に、上記の話も、もう一 度お願いできないでしょうか? それぞれの機器のサイズなども分かれば有難いです。
この件を、電話でお願いしようと、先程(土曜の19時) に会社に電話したのですが、「本日はお休み」のテー プが流れていましたので、メールさせていただきました。
よろしくお願いいたします。


 図面作成
上記メールを送ってから、現場でスイッチの位置を再検討することになった。 前のページで説明した人造大理石のカウンターの打ち合わせをした時に、一緒にスイッチの位置も考えた。
スイッチ類を30センチ幅の壁に納めるハイム側の案が出た。 その位置関係をメモ書きする。それから各スイッチのサイズが書かれた図面やカタログを森さんから受け取った。
早速アパートに帰って、メモ書きの配置位置と各スイッチのサイズを図面にしてみる。 私は疑い深い性格なので、図面にしてちゃんと納まるかどうか見るまでは納得しないのだ。 すると、案の定というか残念ながらというか、ハイムの案ではスイッチ同士がぶつかってしまって 駄目なことが分かる。 ハイムはスイッチを普段は横に並べているので、縦に並べることに馴れていないんだなと思う。
こうなると、自分で図面を書いた方が早いだろうと考えた。妻と並べる順番を考えてみる。アパートの何も無い壁に スイッチがあるものと想定して、手を伸ばして高さを確認しながら、位置を決めていく。
ああでもないこうでもないと、スイッチをシャッフルする。何とか30センチ幅で手の届く範囲内にスイッチを納めることが出来た。
そして、図面にしてハイムにメールで送った。
普通は、施主がここまで詳細な指定をすることは少ないと思う。
また、メモ書きした配置位置に問題があれば、現場で電気屋さんが位置を適当に調整しただろう。
ただ、他の方のHPを見ると、現場で勝手に決められたスイッチ位置に対して不満が書かれていることもある。 私も実邸見学で、スイッチ位置のバランスが気になったこともあった。
施主が細かい指定をしなくても家はできる。ただ、細かい指定をすればハイムはその通りに作ってくれる。
だから、こだわりたい箇所は、詳細に指定すればいい。
指定した通りの位置に並んでいるスイッチを入居後に使うことに、私には満足感を憶えている。
やり過ぎかもしれないが…
 自分で書いた図面  工事中の柱  入居後の様子


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