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アパート・引越し・畳
アパート探し
解体は2005年7月4日からと決まっていたので、それ以前に仮住まいを始めなければならない。
プランの検討時期と重なってしまって、アパート探しを面倒に感じた。
夏風邪までひいてしまって、最悪なコンディション。
しかし意を決して、ある土曜日に早起きして、梅雨の雨の中を不動産屋を回った。
不動産屋で話をしていて感じたことは、家族が短期間だけ借りるパターンに不動産屋も慣れていないということ。
ワンルームマンションのような物件ならば、週ごとの料金設定で借りることもできる。
ただし、家族には不向きだ。
家族が住めるようなアパートだと「敷金・礼金ゼロ」という扱いはほぼ皆無。
私達の場合だと、3〜4ヶ月だけの短期滞在なのに、敷金・礼金を払い、一年間の保険を払い、また銀行口座の自動引き落しも
申し込まなければならない。前金で3〜4ヶ月分の家賃を支払ったとしても、銀行引き落しの申し込みは必要だと言われた。
確かに万一滞在が長引いた場合を考慮すると、そういう扱いになってしまうのだろう。
また現状回復が基本なので、畳の部屋が多いと回復費用が大きくなってしまう。
また、退出時には敷金の一部が戻ってくる。
「3ヶ月間の滞在で、正味いくら掛かりますか?」と私は複数の不動産屋さんで同じ質問した。
私が知りたいのは、3〜4ヶ月間のアパート暮らしに掛かる合計金額だった。
すると、驚くことに誰も即答できない。長い時間を掛けて、電卓をはじいてから教えてくれるが、現状回復費用が入って
いなかったりして、間違った金額ばかり。
不動産屋は普通は物件を借り始めるお手伝いをするのであって、退去することまで考えた金額を計算できないと分かった。
さて、三件目の不動産屋を回ったところで、適当な候補が見つかった。
そこは、今までの家から歩いて4分という近さが一番のメリット。ちょっと狭いが家賃が安くて、2DKで家賃が5万円くらいだった。
短期滞在なら何とか我慢でそうな物件だった。ここからなら建築中の家を見に行くのが便利。
一応の物件が見つかったので、安心して妻と遅めの昼食を食べていた。風邪とプランで頭が痛い。
おまけに外は梅雨だったので、別の不動産屋に行く気がしなかった。
「疲れたし、あの部屋に決めようか…狭いけど安いし…」と話した。
「でも、この近くに、もう一件の不動産屋があるから、帰りに寄るだけ寄ろうか。確かアパマンショップ…」ということになった。
岡崎の展示場でハイムに入ったのと同じような状況で、最後にアパマンショップに立ち寄った。
結果は、アパマンショップの物件に決まり。
この物件は、今までの家から車で5分。
3DKで65,000円、駐車場代込。鉄骨二階建ての二階の部屋。風通しが良く、日当たり良好。静かな環境。子供の小学校まで近く、すぐ側に
子供たちが集まる大きな公園がある。ドラッグストアーにも歩いて行ける。
この物件は本当に正解だった。不便な仮住まいのはずが、全く不便を感じなかった。色んな意味でストレスを和らげてくれた。
ハイムの家の完成が近付いた頃には、子供たちは「新しい家じゃなくて、このアパートに住みたい」と言い出す始末。
嬉しい誤算と言うべきか、子供は正直と言うべきか…親の苦労を知らないというか…
このようにして、アパート生活は楽しく過ぎていった。
引越し
収納スペースのところで、不要なものを捨てるかどうかで母と喧嘩した話を書いた。
何があっても解体開始の2005年7月4日までに家の中をカラッポにしておかなければならない。
仮住まいのアパートには、必要最低限の家具と夏物の衣服を持っていくことにした、
それ以外の大量の荷物は、親戚の家にある倉庫に入れさせてもらうことになった。
木造だが、雨露は十分にしのげる。ただ、少しホコリっぽいのが欠点。
でもタダで使わせてもらえるので、不満はない。
親戚の家までは車で15分の距離。
また唯一ピアノだけは、倉庫のホコリが気になったので友達の家に置かせてもらうことにした。
親戚の家には軽トラックがあるので、それを借りて荷物を運んだ。
ハイムとプランの打ち合わせが土曜日にある週なら日曜日に荷物を運び、打ち合わせが日曜なら前日の土曜日に作業をした。
重たくて、自分たちで運べないものだけは業者にお願いすることにして、
アリさんマークの引越社に3万円だけ支払った。これでピアノと重たいタンスなどを運んでもらった。
でも8割方は自分たちで運んだ。とにかく疲れた。
もしもう一度あの作業をしなければならないとしたら、迷うことなく引越業者に全面的に任せただろう。
週ごとに、家の荷物は減っていき、倉庫の荷物が増えていった。荷物は天井まで積み上げた。
親戚の伯母さんは荷物を見て「こんなに沢山荷物があったら、新しい家は荷物でいっぱいで、住む場所が無いんじゃないの?」と言った。
その指摘には私も同感で、ドマーニの中にどれだけ収納できるかは不安だった。
母も倉庫に積まれた荷物を見て、こだわっていた物を捨てる決心がついたようだ。
破棄を拒否していた百科事典も記念に2冊だけ残して、他は処分することにした。
ほんの少しの家財道具だけで、4ヶ月間のアパート生活は済んだ。何かが足らなくて、倉庫に物を取りに行ったことは
一度もなかった。
これは、どう考えればいいのだろう? 仮住まいが夏だったので、物が多少は少なくて済んだとしても、
倉庫に納めた大量の荷物は、実生活では必要ではない物ばかりだったことを示していると思う。
畳
ハイムの畳は薄い。厚さがたった12ミリしかない。
畳というよりも薄いマットと言った方がピッタリくる。
でも、これはトヨタホームも同じで、この程度の厚みしかない。
妻の知り合いが畳屋さんをしており、問題なければ、その畳屋さんに頼みたいと考えた。
「他で調達してもらっても構いませんが、12ミリの畳を作るのには
技術が必要です」と西山さんは言う。
どうなったかは、建築のセッションで書きます。
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