本当にあった怖い話 本当にあった怖い話
本当にあった怖い話

Davidは見ました!

 沈着冷静なDavidが取り乱す
近くに落ちていた棒を慌てて手に取った。何でもいいから武器になりそうな物が欲しかった。
でも、一人で近付く勇気はなかった。だって怖かったもの。
警察に電話することを考えた。
「そうだ、警察に来てもらおう。ちゃんと見たんだから。確かに誰か居るんだから」
Davidはクリスチャンだから牧師を呼ぶことも考えた。もし幽霊だとすると警察では捕まえられないだろうけど、 牧師なら悪霊払いができるかもしれないと思った。 エクソシストをこの目で見ることのできるチャンスだ。
でも、警察に通報するにしても、もう一度ちゃんと確認してからにしようと思った。自分の恐怖心で幻影を見てると困ると考えた。 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」では人騒がせな男になってしまう。
自分自身では幻影ではなく、ちゃんと見たと確信していたが…

再度、暗闇の小屋に視線を集中する。動きはない。真っ暗。やっぱり、幻影だったのか。 恐怖心が幻影を見させたのか…でも、ちゃんと見たはずだよ…
でも時間が経つにつれ、確かに自分が見たはずの光景に疑問を感じてしまう自分もいた。
「幽霊がそんな身近にいるはずないよ。いたとしても、あんな小屋に住み着くのはおかしいよ…」頭の中を言葉が廻る。

何も無い暗闇をぼんやり見続ける。
すると… あ。 あ、あ、あああ… いたぁ! 出たぁ…!
灯りがともって、誰かが動く影が見えた。やっぱり現実だったんだ。
いた、いた。やっぱりいた。ちゃんといた。
でも、何であいつ、灯りを点けたり消したりしてるんだろう…
何やってんだ! 変なヤツ!
しばらくすると、また真っ暗になり、動きはなくなった。幽霊とのにらみ合い。
冷や汗タラタラ…

警察、警察、警察に電話しよう。
そう思っていると、また灯りがついて幽霊が動き回って、やがて真っ暗になった。
幽霊さん、随分と規則正しい動きをするなぁ。変な趣味の幽霊さんだな。
幽霊の動きに関心を持った。少しだけど、Davidに精神的余裕が出てきた。
何も無い沈黙の時間が過ぎ、やがてまた幽霊さんの突然の登場、そして漆黒の闇。
灯りを点けたり消したりしてる幽霊に、少し愛嬌を感じた。
「変な幽霊だなぁ。灯りにトラウマを持った幽霊かもしれないな。悩みがあるなら知りたい…」
番町皿屋敷のお菊さんは皿がトラウマだったけど、わが家の幽霊さんは照明がトラウマなのだろうか?


 幽霊の正体
あれれ、でも…何だか変じゃない?
少し小屋に近付いてみた。
じっと待っていると、やがて灯りがともった。消えた。再び長い長い沈黙。
あ、あれ?
小屋の反対側を見てみた。衝撃の事実発見!
車のヘッドライトだ。
わが家の東側を南北に走る道を延長した場所に小屋があって、車のヘッドライトが見事に当たってしまうのだった。
それも遠目のビームにした時だけ。

今度は道を見ていた。かなり待たされたが車が例の道に進入して来て遠目のビームで小屋にライトを当てる。
見た目にはドアが開いて、小屋の中に灯りがともって、影が小屋の中を動き回る。
す、す、スゴイ。
見事な位置関係と演出。
ほっ。警察に電話しなくて、良かった。
わが家の南に位置する新しい住宅街の入居者が、帰宅する時にヘッドライトを遠目ビームにして 北に向かって車を走らせている時にだけ起こる現象だった。

でも本当に怖かったんだ。
漏らさなかったけど、本当にオシッコしちゃいそうだった。

 周辺地図
真ん中の赤色がわが家。上の赤色が小屋。
ピンク色がこの数年で出来上がった新興住宅街。
青色で表示した道路が南北に走っている。車はこの道の南を東西に走る幹線道路から、この道に入ってくる。
この道路は、わが家の東側辺りで道幅が狭くなり車は通れないが、多くの人の散歩道となっている。
あなたもこの地図をじっくりと見ながら幽霊の出現を待ってみよう。
  道路からの写真
わが家の東側の道が細くなった所から小屋を写してみた。
わが家の南に建つ家の黒フェンスが続き、その向こうに少しわが家の白フェンスが見える。
道路の延長線上に見事に小屋が位置している。


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